【短】みるくちょこ
「美波」
「へっ?」
「好きなんだけど」
「ふーん・・・・・・、へっ!?」
「何?」
しれっとした顔で言うなぁぁぁ!!
これだから大人って!!
しかも冗談か!?
また私を子ども扱いしてからかってるのか!?
混乱しすぎて、涙をぽろぽろ零す。
すると、タクさんはからから笑った。
「なんで・・・、笑うのー」
涙を袖で拭いながら、きっと睨んだ。
「いや、悪い。
別に子ども扱いしてないし、からかってもない」
「俺は本気だよ」
いつもの優しい顔だけど、
目は真剣で、鈍感でバカな私でも嘘じゃないってわかった。