【短】みるくちょこ



最低で、
バカな部分をいっぱい知ってるのに、
好きだって言ってくれるの?



タクさんは私の頭に手を置いて、優しく撫でた。



顔が熱い。



きっと顔は真っ赤だ。



「最初は言うつもりなかった。
ただ美波が可愛いことするから」



そう優しい顔をする。



タクさんの前では泣いたり、
愚痴を言ったり
全然可愛くなかったと思ったんだけど。





を顔に浮かべてたから、
伝わったのか、タクさんは頬を緩める。



「最近誰が好きか自覚したろ」



「!?っ何で・・・」



「ははっ分かるよ。
だって今まで意識すらしてなかったくせに、
最近は頭に手を置いただけで真っ赤になってりゃ」



ばれてる・・・。



完璧に読まれてる。










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