−形のなぃモノ−
ぁたしと朝海との出会いは特別に運命的な事でもなく、よくありふれた普通の出会いだった。



高校を入学して一ヶ月で辞めたぁたしは、バイトを転々として生活していた。


三年前の冬、バイト先の店長と揉めて新しいバイト先を探していたぁたしが見つけたのは、飲食店のウエイターの仕事。



いくつかある中で、1番楽そぅで、1番暇そぅなぉ店に電話した。







プルルル…プルルル…プル…

『お電話ありがとうございます…』


男の人の低い声。



『あの、求人情報誌を見てお電話しました。アルバイトの募集まだしてますか?』





ぁたしの癖−−−−





男の人と話す時はどぅもワントーン声が高くなる…。

まだキャバ嬢の職業病が抜けない…







『では、2月8日の15時に伺います。よろしくお願いします。』



ピッ…




電話を切ったらもぅ受かった気分でぃた。



猫を被ったぁたしは面接に落ちた試しがなぃ。



でもまぁ結局、受かった後に化けの皮は剥がれてしまぅんだけど…。










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