心 ―ハジマリノウタ―
「そういうことだ。今日はもう遅い。
それにジグもご立腹な様だしね、
訪ねるのは、
ロックとジグが一緒にいるときにしよう」
明日、2人を尋ねる、ということで話がまとまり、
レイと別れると、リヴィアは深いため息を吐いた。
「どうしたのですか?」
「ん?いや、あのね、
南西のアジトにはあたしの師匠が居るんだよ」
リヴィアの師匠。
つまり、私の…?
当てはまる言葉が見つからず、
首を傾げると、リヴィアが眉を下げながら呟いた。
「ハア、恐ろしいわ…」