心 ―ハジマリノウタ―
Right Way
「ユア、起きな!
そろそろ日が暮れる。
随分寝ちまったみたいだ」
翌日、
リヴィアのそんな声に起こされた。
ベッドから降りると、
リヴィアは既に再び戦闘服に身を包み、
髪は昨日の私のように
高い位置で一つに結わいている。
「戦闘の始まりは、真夜中だ。
それまでに支度を済ませておくよ。
さっさと着替えておいで!」
リヴィアに促されるままに
昨日と同じように戦闘服を着る。
嗚呼、任務だ。
リオとメイを救わなければ。
黒いコートを羽織ると、
使命感と活気が湧いて来るようだった。
「よし、それじゃあ
腹ごしらえとしようか!」
腹が減っては戦はできぬ!
そういって、リヴィアと私は
リビングへ向かった。
リビングは、人で賑わっていた。
戦闘に備えて、
皆が食事を取りに来ているようだ。
そこには、レイの姿も
リブの姿もあった。
レイは私たちに気がつくと手を振り、
リブはそっぽを向いた。
レイに会釈を返して、
リヴィアの後を追うが、
どうしても苦しかった。
そこに、リオもメイも…
ロックの姿も無い。