心 ―ハジマリノウタ―
「おや、皆待たせたね。
アタシが最後みたいだね」
その後、すぐにメイがやって来て、
リヴィアが最後に合流した。
玄関に揃った顔ぶれを見回して、
リヴィアが瞳を光らせながら力強く言った。
「さあ、行こうか!」
私たちは、踏み出した。
それは、光の下へ行くのか、
それとも闇の中へ進んでいくのか。
誰にも分からない。
けれど、ただ、ユア。
あなたのために。
あなたの微笑を見るために。
私たちは、アジトを捨て、
暗闇へ進む決断をした。
待っていてね、ユア。
そっと心の中で語りかけてみる。
届くかどうかは、私たち次第だった。
でも、決意は固い。
あなたを失って、希望を失って、
それでも、私たちは、
何度だってあなたを救いに行くから。
だから…
どうか、無事でいて。