心 ―ハジマリノウタ―
『本当にそうかしら…?
此処は暖かい場所よ…。
そして、寂しい場所でもある…。
貴方は我等に選ばれた…。
彼らは貴方を仲間に入れるでしょう…。
彼らがどんな言い訳をしようとも、
心の奥底で分かっているはずよ…。
彼らには、貴方が必要だと…』
違う。
私は誰にも必要とされない。
奴隷ではない私に居場所は無い。
それでいい。
悔しいとも哀しいとも、
怒りも、妬みも、
感じたことはなかった
心が無いのだから、それが当たり前だ。
それでいい。
それでいいのだ。
今までも、これからも。