World of Game
帰り道でも衝撃を受けたが、家に帰ってからも酷かった。

「お帰り」

「ただいま」

俯きながら玄関に入った。
靴を脱いであがって親の顔を見た。


「!!!」


‘それ’は母の顔ではなく、帰り道を歩いていた人のロボット。

体すべてが金属の色で、顔はのっぺらぼうといった感じだった。

そののっぺらぼうの真ん中には、拳大のカメラがつけられていた。


父のと比較するとそれが女性の体系に近づけてあることがわかった。

「ご飯いらない、疲れたからもう寝るよ」

顔を背けて二階の部屋に上がった。

ベッドに横たわってから、家だけは同じ構造であることに気がついたが、ひとつひとつの備品が新品であったりと少しずつちがいを見つけた。



本当に今日は疲れた。

弥生に変なものを食べさせられてから、ずっと衝撃の連続。

こんなでは体がもたない。




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