World of Game
それから二人は計画を練り、作戦に必要なものをそろえることとなった。


それに必要不可欠なものを小夜がつくった。



その日々はつらく大変なものだった。

弥生はともかくとして、小夜は正気であることを絶対にばれることは許されなかった。


彼らは心拍数や呼吸数にいたるまで綿密に子供たちを監視する。

弥生が作った誤認装置の効果はてきめんだったため、小夜はばれずにすんだが小夜が何よりも苦労したのは表情だった。



いくら心拍数などはごまかせても顔がすべてを語ってしまってはすべてが水の泡と化す。
このころの小夜にポーカーフェイスの会得は難しかったがだんだんと身に着けていった。





その間二人がつくっているものは上手く隠されだんだんと完成に向かっていった。










そして、半年が過ぎた。




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