World of Game


流れの中の僕は、痛みに悶え絶叫していた。

何をされたか?


焼印が僕の左目に当てられた。


ロボットなんかに…
あんな生物でもないものに

屈辱的で恐ろしくて最悪な記憶だ。


今でも耐えられなくなるくらいの憎しみが湧き上がる。


その時、鋭い悪寒が走った。


この感覚は何だ?


ラスクディルは自らの肩をギュッと握り感覚を研ぎ澄ませた。


此れは――見られて、いる?


そう、視線の気配だ!!

それを確信すると同時に羞恥心から激しい怒りが膨らんでくる。


誰かが見ているだと?

この僕のもっとも屈辱的な記憶を


――ふざけるな!!



ラスクディルは腕で周りの空間をなぎ払った。



< 68 / 104 >

この作品をシェア

pagetop