World of Game
「！！！」

ハっと目を開けると自分の部屋の天井が見えた。

小夜は体を起こす。
寝汗をびっしょりとかき、息ははぁはぁ、と荒くなっていた。

時計に表示されている時間はまだ４時。
起きるにはいささか早すぎる。

しかし小夜は構わずベッドから抜け出し、机に置いてある鏡を覗き込んだ。

大丈夫、いつもの私だ。でもあの時のことを夢に見るなんて何年ぶりだろう……

いやな予感がする……

いいや、違うだろう。


小夜は頭を振って、悪い考えを振り払い風呂場へと向かった。
朝から汗まみれで学校なんか行きたくなかった。

軽くシャワーを浴び、しっかりと乾かして制服に着替える。

季節が過ぎるのも早く、もう秋になり制服ももうすぐ冬服に切り替わる時期だった。
少し早すぎるが、朝食の準備を始めた。


「あれ……？今日はなんか豪華だねぇ…」

６時ごろ佐山が起きてきた。

「うん、なんか早く目覚めちゃったからたくさん作った。槙さんは隙あらば全くご飯食べないんだから今日くらいしっかり食べなよ」

「……わかった」


佐山は低血圧で寝起きが弱点だった。

シャワーを浴びた所為もあり、すっきりした朝。

今日も早苗と共に学校へ行く。




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