World of Game
ようやく、砺波たちを追い詰めた。
ラスクは小さな反逆者たちを監視カメラを通じて見下ろしながら、優越感に浸っていた。
それがために、小夜たちがどんな抵抗の策を見せるか高みの見物を決め込み他で起こっていた異変に気がつくことが出来なかった。
気がついたときには、遅かった。
――昔のように
いきなり、辺りが暗くなったかと思うと警報音が鳴り出した。
何も映ることのなくなった画面から後ろに目を向けて舌打ちした。
「何事だ!」
「わ、わかりません!! 主・副・予備のセキュリティが一気に落とされました!」
ラスクは目を見開いた。
此処は世界有数の先進国な上に最新技術の宝庫だ。
なまじに発展してきている国とは格が違う。
そんな施設のセキュリティが一気にすべて落とされることなど、ありえない。
「セキュリティ回復を優先! 原因究明など後だ!!
何よりも奴らを逃がすな!! 早くしろ!」
顔は以前険しいままに椅子に座り、思考を巡らせる。
何が起きている?
今までにこんなことは一切無かった。
奴らにまだ仲間がいたのか……?
いや、だとしたらあの場に来るはずだ。
ならば、何故――?
その時、画面に光が戻った。
「予備セキュリティ回復! 及び被害状況の報告をモニターに回します!」
画面の上を走る文字の羅列にラスクは愕然とした。
予備が回復したとはいえ、ほとんどの施設・設備が使用不能状態。
警備アンドロイドも動かず、此れでは逃げることなど容易い。
満足に動かせるアンドロイドなど、電池を持つ性能のいい幹部型だけだった。
怒りに拳を震わせ、手元のパネルを叩いた。
「クソッ! 動けるようになり次第ガキ共を追え!」
「はっ!」
ラスクは小さな反逆者たちを監視カメラを通じて見下ろしながら、優越感に浸っていた。
それがために、小夜たちがどんな抵抗の策を見せるか高みの見物を決め込み他で起こっていた異変に気がつくことが出来なかった。
気がついたときには、遅かった。
――昔のように
いきなり、辺りが暗くなったかと思うと警報音が鳴り出した。
何も映ることのなくなった画面から後ろに目を向けて舌打ちした。
「何事だ!」
「わ、わかりません!! 主・副・予備のセキュリティが一気に落とされました!」
ラスクは目を見開いた。
此処は世界有数の先進国な上に最新技術の宝庫だ。
なまじに発展してきている国とは格が違う。
そんな施設のセキュリティが一気にすべて落とされることなど、ありえない。
「セキュリティ回復を優先! 原因究明など後だ!!
何よりも奴らを逃がすな!! 早くしろ!」
顔は以前険しいままに椅子に座り、思考を巡らせる。
何が起きている?
今までにこんなことは一切無かった。
奴らにまだ仲間がいたのか……?
いや、だとしたらあの場に来るはずだ。
ならば、何故――?
その時、画面に光が戻った。
「予備セキュリティ回復! 及び被害状況の報告をモニターに回します!」
画面の上を走る文字の羅列にラスクは愕然とした。
予備が回復したとはいえ、ほとんどの施設・設備が使用不能状態。
警備アンドロイドも動かず、此れでは逃げることなど容易い。
満足に動かせるアンドロイドなど、電池を持つ性能のいい幹部型だけだった。
怒りに拳を震わせ、手元のパネルを叩いた。
「クソッ! 動けるようになり次第ガキ共を追え!」
「はっ!」