World of Game
四人は顔を見合わせた。
はっきり言って、そこのとこは何も考えていなかったというのが四人の本音だった。
またしばらくの沈黙が訪れる。
読んでいた本をパタンと閉じ、緋翆は三人を見た。
「他はどうかってのは置いておいて、この手紙が来たことは紛れも無い事実。俺は、本当の話だと思っておく」
「あ、絢杉先に言うのズッルイ! あたしはもちろん信じてるよ? 小夜」
「俺もー!」
緋翆に続きなんとも軽い調子で由宇児と早苗も同意した。
四人の視線は必然的に槙の元へと集まる。
みんなの聞きたいことを代表で緋翆が言った。
「アンタはどうなんだ?佐山さん」
「信じるさ。昔だったからこそまだそこまでの信用は出来なかったが、十年たって小夜の話は全く変わらない。
もし嘘だったなら、今も続ける理由なんて無いはずだ。そうだろ、な?」
そういって小夜の頭に手をポン、と置いた。
小夜は、思わず目を伏せた。
今まで誰にも――親にすら信じてもらえずにいた。
結局、頭がおかしくなったと思われ、両親から逃げ出すようにして来たこの場所。
そんな場所で、なんの躊躇いも無く信じてくれた友たち。
今まで溜め込んできたものを一気に洗い流すかのように、小夜の両目からは涙が零れ落ちていた。
はっきり言って、そこのとこは何も考えていなかったというのが四人の本音だった。
またしばらくの沈黙が訪れる。
読んでいた本をパタンと閉じ、緋翆は三人を見た。
「他はどうかってのは置いておいて、この手紙が来たことは紛れも無い事実。俺は、本当の話だと思っておく」
「あ、絢杉先に言うのズッルイ! あたしはもちろん信じてるよ? 小夜」
「俺もー!」
緋翆に続きなんとも軽い調子で由宇児と早苗も同意した。
四人の視線は必然的に槙の元へと集まる。
みんなの聞きたいことを代表で緋翆が言った。
「アンタはどうなんだ?佐山さん」
「信じるさ。昔だったからこそまだそこまでの信用は出来なかったが、十年たって小夜の話は全く変わらない。
もし嘘だったなら、今も続ける理由なんて無いはずだ。そうだろ、な?」
そういって小夜の頭に手をポン、と置いた。
小夜は、思わず目を伏せた。
今まで誰にも――親にすら信じてもらえずにいた。
結局、頭がおかしくなったと思われ、両親から逃げ出すようにして来たこの場所。
そんな場所で、なんの躊躇いも無く信じてくれた友たち。
今まで溜め込んできたものを一気に洗い流すかのように、小夜の両目からは涙が零れ落ちていた。