純愛モード


だけどさぁ、こう生きてきたのよね。
25年間…。


ふぅ…とため息を吐いて回れ右をした瞬間…


「祐…太…」

顔面から汗が一気に吹き出る感じがして、多分、にっこり笑ったつもりが、引きつり笑い。

25歳にして、咄嗟に愛想笑いもできないなんて、アタシも落ちたモンね…


「…って、いつからそこに…?」

と、相変わらずの引きつり笑いで、後ろに立っていた祐太に聞いた。


< 7 / 9 >

この作品をシェア

pagetop