*制服のボタン*バレンタインの憂鬱*陵弥
紙袋いっぱいのチョコを持って、部屋に入った。
「陵弥、ケーキ食べる?
それとも貰ったチョコにする?」
何だよ、その意地悪な聞き方…
「お前って意地悪くなったよな…凜花のケーキに決まってんだろ」
そう言うと、ニッコリ笑って、凜花の作ったケーキを切り分けた。
凜花は隣でせっせと、貰ったチョコ食って…
あーあ、食い過ぎだろ…
「…キモチ悪い…」
ほら、見ろ。
「ばーか。当たり前だチョコ食い過ぎ!」
すると凜花が。
「だって貰ったチョコ、陵弥が食べるの嫌なんだもん」
口を尖らせ、頬を膨らます。
か、可愛い…
可愛過ぎでしょ…
「ばーか。可愛い事言うと凜花ごと食っちゃうぞ」
凜花にキスをした。
チョコレート味の甘いキス。
そして、沸々と沸き上がるキモチ…
あー凜花に触りてぇ…
「…凜花…温まろ…」
「…ぅん…」
end