【いつきの小説講座】巻ノ弐
皆さんはよく『プロフィール』という言葉を耳にされることがあると思います。
この言葉、わたしたちに警察は『プロファイル』もしくは『プロファイリング』という言葉で親しみがあります。
これは先に挙げた性格等を基にその人物の行動を分析し“どのような行動を次は行うだろうか”ということを先読みするためにあります。
キャラクター設定とはそれと同じ。
別の言い方をすれば、これをしっかりと決めておくことで物語の進め方が自ずと見えてくるのです。
また、前巻でもお話ししました“困難”がこれにあたる場合もあります。
例えば『clover's mind』の草太くんであれば『こだわり』が原因で様々な問題が起こり、それとの向き合い方の変化によって物語が形成されています。
『茜色の葉書』であれば『人と深く関わることへのためらい』がそうですね。
必ずしも『ゆずれないもの』すべてが物語の根っこ、困難につながる必要はありませんが、キャラクターの個性を強調させるためには絶対に必要となる部分です。
では逆に、必要のないものは何でしょう?
次はそれについて考えてみますね。