【いつきの小説講座】巻ノ弐

『必要のない設定』とはどんなものか?




実はそんなものはありません。

設定は多いにこしたことはありません。

しかし、それを“実際に物語の中に書くかどうかは別問題”。

これも前巻でお話ししましたが、小説を書く上で“一切の無駄を省く”は必須です。

例えば身長や体重。

173センチであるとか62キロであるといった情報は基本必要ありません。

容姿がどのようであるかを描写するだけで十分です。

ちなみに『五十夜美咲事件帳 file000』ではこれを書いていますが、これは偽装行為を検証するために“物語上必要”であるから書いたに過ぎません。

このように、設定は細かく決めるにこしたことはありませんが、それをどれだけ表に出すかはしっかりと見極めなくてはなりません。

表に書き出すすべての事柄は、


『物語上必要なもの』



であることが絶対であり、そうすることで物語のクォリティは上がっていくのです。


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