君に一番近い場所


「……」

「……」



遠くの方で
チャイムが鳴った。



「あ…チャイム」



黒崎はあたしの隣を立ち上がって、部屋を出ていった


「……」



遠くの方で
チャイムが鳴り止んだ。



「…ゔー……」



あたしの目からは
なんでか涙がこぼれた。



ははっ…
泣いてばっかりだな。



特に黒崎が彼氏になってくれた日からは……



つまり



根津に彼女が
できてからは……



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