君に一番近い場所



いつ、
この間
どこで、
黒崎とのデート中に
誰が、
あたしが
なにを、
黒崎を頼らずに
どうした、
1人でしっかりと歩けるようになったよ。



と、言う事を
しっかりと告げた。



「黒崎。自分勝手でごめん。でもね、」
ここで一度言葉を切った。罪悪感で一杯になってしまったから。
「でもね、あたしは黒崎のお陰で立ち直れたよ。見なくて良いことを見なくて済んだよ。」



黒崎は黙った。



あたしも黙る。



あたしは、黒崎にいらない。元々必要なかった。

黒崎は、あたしにいる人だった。



でも
それも、お終い。



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