君に一番近い場所



「女のでも、は……」



黒崎は石を水面に向かって水平に投げた。
2回3回跳ねて落ちた。



「言い訳、」



図星を当てられ
胸が痛む。



「嘘、自分を守る壁」



そして、
あたしの方を向いて
一言告げた。



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