君に一番近い場所



「あの日さ
一緒にケーキ食おうって言ったんだよ」



誕生日だったから



「篠田から送られてきたプレゼント、なんで受け取れなかったんだろう」



それは君の命日だったから



「死ぬはず なかった んだ」



いつの間にか、黒崎の目からは涙がボロボロこぼれ落ちていた。



「なんで死んだんだよ…」


「「黒……」っ」



それに気が付いたあたしは黒崎に近づいた。



「っ」



黒崎は、がむしゃらに手を伸ばしてあたしの体をひっつかんだ。



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