君に一番近い場所

「いひゃい！いひゃいいひゃい！(痛い)」




根津は笑顔のまま、
あたしのホッペタをつねった。



むしろ千切れると思った。
コブ取り爺さんじゃないんだから勘弁してくれぃ。



「中野」

「ひゃい(はい)」



「ごめんなさいは？」

「ごめんにゃはい(ごめんなさい)」




「よろしい」

はー。痛かった

「じゃ、捨てといてね」

「え！？」
「え？」



根津はまた素敵な笑みを浮かべた。



「わかった！
わかった！わかった！」



なんにもわかってないよ自分

悪いのは、明らかに根津
あたしはフリスクの空を捨てる必要なんてこれっぽっちもないはずなのに……



くそー
根津め。