君に一番近い場所
止めないで。
この恋に区切りがつかなくなりそうだから。
止めたくない。
この恋は本物だって
なんかそう思った。
でも
止めなきゃ。
やめなきゃ。
君に迷惑がかかるから。
「なかの」
「ん?」
根津が呼ぶ。
あたしは返事する。
「可愛いー」
「……」
「照れてるの?」
根津が頬をつねった。
「可愛いー」
根津の一言で
ホッぺに熱を持ったことに
気が付いた。
熱い。
「嘘ばっかり!」
「嘘じゃねぇよ」
「いひゃい……」
根津は更に力を入れる。