君に一番近い場所
「……」
「……」
「……ね、宮崎」
無言に、沈黙に、
耐えきれなかったから
口を開いちゃった。
「なにー?」
いたって普通。
いつもと同じに見えるけど、
目は泳がせるわ、目を合わさないわちょっと腹立つ。
「いい加減口聞いてよ。
「……」
宮崎はまた黙りに戻った。
そう。
あたしが告白した日から
宮崎とはまともに口をきいていない。
「あー…、俺
坂下先輩に呼ばれてんの思い出したー」
来て早々宮崎は食べ掛けの焼きそばパンと一緒に立ち去った。