君に一番近い場所





その時
目を大きな手で隠された感覚があった。



「え?」



そんな感傷浸っているときだからなおさら驚いたんだよ。



「え?」



あたしは
もう一回声を出して



手?らしきものを
自分の手で触る。



そして、剥がそうと努力するけれど、それは剥がれる気配すらない。



むしろ、あたしがそういう事すると一層力が加わる仕組みになっているみたいだった。



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