毎週木曜日~49日の恋~
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「ねぇ!ハルっ遊び行こぉ?」
甘ったるく話かけてきた子は
私の唯一の親友のアヤ
小学校ではこんなしゃべり方してなかった
「ごめんっ今日塾・・・」
「っぇえ!ハル塾通ってたの?」
「受験に備えて勉強!って親がね」
「ふぅんせっかく私の彼氏と合わせてあげようって思ったのに」
くだらないなぁ・・・なぁんて思いながらも
興味があります!ってな感じで相槌をうった。
そもそも私には恋など向いていない
好きになる人は確かにいたけど・・・
年上ばっかでしかもその人は私のことは子供扱いだ
付き合い経験0
「ハルもそろそろ彼氏作ったらぁ?」
「アタシ別に興味ないし」
「1年のときの佐々木せぇんせ は忘れたのぉ?」
くすくすと意地の悪い笑いをするアヤ
佐々木先生は確かに今も好き
「・・・はぁ」
私だって・・・恋したい
だけど、先生と生徒には越えられない一線がある
その一線を越えて困るのは私じゃなく
先生だ