毎週木曜日~49日の恋~
居残り授業
なんでぇぇっ!?
それが私の中の叫び声
久保先生から出た問題を
一番最初にといたのは香奈
その次は大だった
二人とも苦手苦手と言っているくせに
こういうときだけは力を発揮する
既に30分経過して
狭い個室に残されたのは久保先生と私
「ハル・・・?」
「ぁい・・・・・」
「解らない?」
「ぁい・・・・・」
「解説する?」
「いゃです・・・」
「帰れないよぉ?」
意地悪そうに微笑む久保先生にむかついて
私は絶対に自力で解くと心に誓った
終了時刻はとっくに過ぎて
10分オーバーしたところだった
久保先生は私のこと見ずに言った
「ハルは・・・先生の事そんなに嫌い?」