毎週木曜日~49日の恋~
二人が来るまでに
少し話をした
私は本でも読んで居たかったのだけど
先生曰く
「二人っきりで沈黙ってなんか嫌」
と言って私に
夢とか人生観を語ってきた
綺麗な肌に見とれてしまう自分がいた
「ハルは数学が一番苦手?」
「っぇ?・・・あぁ、はぃ」
ハル・・・って呼ばないで欲しい
私の事ハルって呼ぶのはアヤとあの先生だけ
だからなのかイラっときた
「あの、せんせっ? ハル って呼び捨てなんか嫌です」
思い切って言った
これ以上あの人を思い出したくないし
あの人と久保先生を重ねてしまいそうで
私は怖かった
「嫌・・・だった?」
「いぇ、あんまり私ハルって呼ばれないんです
だから少し恥ずかしいというか」
「じゃぁっ!慣れよう先生好きなんだハルって名前」