紫陽花の咲く丘で
四時間目終了後、私たちは教室でお昼を食べていた。
話題は、ちょっと受験生らしく日本史の年表。
交互に問題を出し合っていて、今度は雪の番。
「じゃぁ次ね、七九八年に清水寺を建てた人は?」
「今まで江戸やっていて、何でそこまで遡るのよ」
「こらこら眸、解かんないからって、雪にあたるな、あたるな」
「そうそう。早く答えて、答えて」
「・・・・パス。その辺嫌いだからやってない」
「やったやらないじゃなくて、常識だぞ」
「うるさいなぁ。なら巴は解るの?」
「あたり前。答えは坂上田村麻呂」
「正解!」
・・・・文化史って苦手。
「眸、江戸は完璧なのにね」
雪が参考書をおいて話す。
「趣味で日本史やるからだよ。
でる場所なんて簡単にわかるだろうに、もったいない」
巴がブリックパックをつぶしながら言う。
「だって新撰組好きなんだもん。」
私は箸を咥えながら言う。
史実をもとにした漫画を読んで以来、はまっているのよねぇ。
だからわりと江戸はわかるの。
読んでいたら、なんとなく解るようになるじゃない?
でも、それ以外はダメ。
趣味以外の歴史なんて、やる気がしない。
しかも文化史なんて一番嫌い!
誰が何を作ったとか、書いたとか
・・・、知らねってかんじよ。
なぁぁんて言っていられないのが、受験生。
あー、巴に試験にでる場所教えてもらわなきゃ。
話題は、ちょっと受験生らしく日本史の年表。
交互に問題を出し合っていて、今度は雪の番。
「じゃぁ次ね、七九八年に清水寺を建てた人は?」
「今まで江戸やっていて、何でそこまで遡るのよ」
「こらこら眸、解かんないからって、雪にあたるな、あたるな」
「そうそう。早く答えて、答えて」
「・・・・パス。その辺嫌いだからやってない」
「やったやらないじゃなくて、常識だぞ」
「うるさいなぁ。なら巴は解るの?」
「あたり前。答えは坂上田村麻呂」
「正解!」
・・・・文化史って苦手。
「眸、江戸は完璧なのにね」
雪が参考書をおいて話す。
「趣味で日本史やるからだよ。
でる場所なんて簡単にわかるだろうに、もったいない」
巴がブリックパックをつぶしながら言う。
「だって新撰組好きなんだもん。」
私は箸を咥えながら言う。
史実をもとにした漫画を読んで以来、はまっているのよねぇ。
だからわりと江戸はわかるの。
読んでいたら、なんとなく解るようになるじゃない?
でも、それ以外はダメ。
趣味以外の歴史なんて、やる気がしない。
しかも文化史なんて一番嫌い!
誰が何を作ったとか、書いたとか
・・・、知らねってかんじよ。
なぁぁんて言っていられないのが、受験生。
あー、巴に試験にでる場所教えてもらわなきゃ。