pm13:00
「…私の料理で死んでも知らんぞ」
「安藤のせいで死ねるなら幸せだ」
こう言えば安藤がどんな顔をするのかはわかっている。
それが見たくてわざと言う。
思った通り、安藤は顔を真っ赤にして
「よくもそんなこっ恥ずかしいことをサラリと……っ」
俯いて、艶やかな髪をガシガシとかいた。
「と、とにかく…教えてもらうからなっ!今日は数学だ!」
そう言って、俺の目の前にずずいと数学の教科書とノートを出してくる。
俺は頷いてそれを受け取った。