pm13:00
−タチの悪い、集団が。
―自分の守りたいものくらい。
一つため息をつき、俺は小さく首を振った。
「…俺は、何もできない」
しては、いけない。
逢沢は、驚いたように目を見開くと、盛大なため息を吐いた。
「―ッ何言ってんですか!何があったか知りませんけど、」
逢沢が、そう何かを言いかけた時だった。
耳を劈くような女の叫び声が、窓の外の中庭から聞こえてきた。
心臓がどくんと脈打ち、肩がびくりと反応する。
「――ッくそ!!」
…考えるよりも、体が動く方が先だった。