pm13:00


――――


結局


久々に暴走した俺は、駆けつけた逢沢によって止められる事になった。

まだ殴り足りない、と言う俺に、これ以上やったらこの高校に居れなくなりますよ、とメガネを光らせ睨んできて。

流石にそれは避けたい俺は、愚痴愚痴言いながらも拳を引っ込めた。


中学時代からの付き合いで、俺のことをよく知る逢沢。

ぐったりとのびている大男と、気を失って倒れた安藤を見て、まあこうなることは予想していましたが、と小さく笑った。


「会長は、キレると恐ろしいですねえ」

「知ってて、向かわせたんだろうが」

そう言うと、瓶底メガネをかけなおし、悪戯っこのように笑った。




「だって、見たいじゃないですか。安藤すみれの為に戦う会長」







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