pm13:00
俺の言葉に、安藤が目を見開く。
それに微笑って頷いた。
女である自分が嫌いで。
弱い自分が嫌いで。
そう言った安藤。
「あのとき…お前が昨日、怪我をして学校にきたとき、ああやって怒ったのは…お前が女だから、じゃない」
深く息を吐く。
「傷ついて、欲しくなかったからだ」
こんな言葉で、届くだろうか。
視線の片隅で、安藤の華奢な肩がピクリと動くのが見えた。
沈黙が降りる。
…静かな嗚咽が、耳に届いた。