pm13:00
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チャイムが鳴り、俺と安藤はほぼ同時にシャーペンを机に置いた。
ひとつも空欄の無い問題用紙を回収され、隣の席を見ると、険しい表情の安藤と目が合う。
「出来はどうだ?」
口端を上げてそう訊くと、眉間に皺を寄せて上目遣いで睨まれ、そのままフイっとそっぽを向かれた。
「…結果が出るまで、勝負は分からない」
苦しげに呟かれたその言葉に、思わず、小さく声を漏らして笑ってしまった。
どうやら、あまりいい出来ではなかったようだ。
まあ前回よりも点数が伸びたのなら、勝ち負けがどうであれそれで良いと思うんだが。
でもそんなことではきっと、安藤は満足しない。
―すべての答案が返ってくるのは、おそらく明後日あたり。
…結果が、楽しみだ。
そして、遂にその日を迎えた。