pm13:00



午前九時。

黒板程の大きさの学年掲示板に、百位までの名前、順位、点数が張り出される。
俺と安藤は、並んでそれを見ていた。


「――あ」

隣に立つ安藤が、小さく声をあげた。




目で、活字を追う。





1位 七澤総司


28位 安藤すみれ





「……私の、惨敗だな…」

そうぽつりと呟く安藤の声が、耳に届いた。
< 84 / 88 >

この作品をシェア

pagetop