【コラボ短編】Zの未来
新幹線が見えなくなるまで手を振った。よかった…悲しい顔のままのミクと離れるのが嫌だった。
真っ赤な顔で、ほっぺを膨らませたミクを思い出しクスクス笑う。きっと着いたら、公共の面前で何するの?エッチ!とかメール来るんだろうな。
昨日、2月14日バレンタインデー。その日に俺は、4年半付き合ってる彼女…ミクに告白された。
プロポーズの言葉が書かれたチョコ。慣れない英語で書かれたミクの想いが詰まったチョコ。
きっと相当勇気を振り絞って渡してくれたんだと思う。嬉しかった…嬉しかったけど悔しくもあった。ミクに告白させた自分に…
正直、ホワイトデーに俺の方から告白しようと思ってたのに……だからホワイトデーは、ミクにとって俺にとって一生忘れられない日にしようと思った。
バレンタインデーがそうであったように…ホワイトデーその日に俺は、婚約指輪を渡すことを決めた。