儚い小指の愛
プロローグ
―――
「ねえ、翔…美月を置いて行っちゃうの…?」
…あの頃の私には分からなかった
翔がどんな顔してた…かなんか考えれなかったよ
「もう翔なんか大嫌い!こんなのいらないよ!」
―…ごめんなさい
あの頃の私はまだ幼かったから
君がくれた君が大切にしてたビーズのくまさん
君に向かって投げつけてそのまま私はその場から逃げ出して…
そうすれば君がいつものように「嘘だよ」って私を追いかけてくれると思った
そしてその場に立ち尽くしてた翔が
泣いてたなんて気づかなかった
―――――
――――――――
あれから14年が経ちました。
「ねえ、翔…美月を置いて行っちゃうの…?」
…あの頃の私には分からなかった
翔がどんな顔してた…かなんか考えれなかったよ
「もう翔なんか大嫌い!こんなのいらないよ!」
―…ごめんなさい
あの頃の私はまだ幼かったから
君がくれた君が大切にしてたビーズのくまさん
君に向かって投げつけてそのまま私はその場から逃げ出して…
そうすれば君がいつものように「嘘だよ」って私を追いかけてくれると思った
そしてその場に立ち尽くしてた翔が
泣いてたなんて気づかなかった
―――――
――――――――
あれから14年が経ちました。