白球ノート


去年の事が嘘のように今年はいっぱい泣いちゃったね。


先輩たちとすごして来た1年があっけなく終わった。

レフトに飛ぶ白いボールが、
相手のグローブにすっぽりとはまった。


あの瞬間今年の夏が終わりを告げた。


もう先輩たちと野球場で水掛けも出来ない。

走る事も出来ない。


そう思い出すとまた涙が溢れるよ。


でも、
これからは私たちの最後の1年が始まるよ。


きっと甲子園に連れて行ってくれるよ。


だって今年は強いもん。


絆が違う。


今日でさらに絆が深まったよ。


これもサオのおかげ。



みんな明日からに向けていい顔してた。



明日から長くて短い1年が始まるね。



来年はもっと泣くんだよ。


甲子園の切符を手に入れて
きっと嬉しくて大泣きするんだ。


私は目一杯サオと抱き合って、
飛び跳ねるんだ。


楽しみだね。



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