お兄ちゃんの恋〜『永遠』番外編〜
「行ってもいいじゃない!」


カズくんは「は?」という顔をしたけど、私は止まらなかった。



「私だってもう大人だもん。カズくんだけずるいよ…」


自分でもめちゃくちゃで何をいってるのかわからない。



何にたいしてなのかわからない怒りと恥ずかしさで、

「もう帰るっ」


飛び出していたんだ。



もうあのピアノの音は聞こえない……。
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