セカンドギャラリー.
プロローグ
このままずーっとこの時が続けばって、いつしか願うようになってたんだよね。
あたしはふと、少し静まり返った屋上で考えていた。
あたしの襟にささるバラの花と、たくさんの寄せ書きと…この思い出と。
形は変わるけど、変わらないものがあるって信じてる。
ガチャン…
「いますか?」
『いまーす…』
「…行きますよ」
『…うん!』
ヒョイッと立ち上がって、荷物達を持って、歩きだした。
あたしにとってのセカンドギャラリー。
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