セカンドギャラリー.
4
『戸締まりよし!』
3時がすぎてさすがに図書室も閉館時になったので、あたしも帰ろうとした…
ガラっとドアは乾いた音を響かせた
『あー、もう閉館……っ!?』
な、なんで生徒会が…揃いも揃ってるんでしょうか?汗
「…なんかすみません」
『雨束くん…?…いや…なんのよう?』
雨束くんには優しく言ったが、さすがに2日目にして怒りを引きずっているあたしは生徒会の顔を見ることはない。
「あの…」
『ファンなら間に合ってますよね?』
関西メガネの言葉を遮ってあたしは嫌味を言う。
「違う!謝りにきたっ…許してくれるかわからないけど。」
『え…?』
そして金髪の言葉にあたしは耳を疑う。
「なんか、稲田さんが怒鳴ってくれて…目が覚めたっちゅうかなあ…今さらながら恥ずかしいことしたんやなって思ってん…」
「稲田先輩!俺からもお願いします。許してあげてくれませんか?」
「ごめんなさい」
意外な発言過ぎて頭はついていかないな…
『…あ、えと…あたしこそ怒鳴ってごめん…』
「稲田さんは謝らんでええねんって!」
なんか…調子狂うなあ…