セカンドギャラリー.
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『…はああああああ』
夜も色んなこと思い出して寝れなかった。正式には興奮で目が冴えたというか…
『思い出すだけで腹立つ…』
でも学校は幸い金曜日の3時間授業。成績会議だかなんちゃらあるらしい。
で、図書委員があるから早めに図書室に向かった。
カウンターに座ってお昼を食べてたら、最近よく見るようになって、しゃべるようにもなった子がきた。
『あ、雨束くん』
「こんにちは」
『うん、今日はまだ新刊並べてないんだ、ごめんねっ』
「いえ、大丈夫です」
この子もあのクソ生徒会って聞いたことがある。風の噂だけどね。
「…今日眼鏡はどうしたんですか?」
やっぱり知らないのか。
あの噂もガセネタか。
『あれ偽物だから。もう意味なくなったからかけるのやめたっ』
「意味?」
『うん、まあ。』
ガラ!!!
勢いよく扉が開くとデカイ人が入ってきた。
「鳳?」
「亮!これからミーティングだって!
あ、稲田先輩、こんにちは!俺、生徒会の鳳です!昨日かっこよかったです!」
「お、おい…!!!!」
雨束くんの手をひいて鳳くんは図書室を後にした。
『…かっこよかった…?』
頭に疑問だけが残る。
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