5つ上の彼氏






「俺が高校生だったらよかったのにな…。」



へっ??



仁くんもおんなじ事思ってくれてたの??



あたしの目からはまた涙が溢れた。



あたしって本当に泣き虫だなあ。



こんな自分が時々嫌になる。



でも、あたしとおんなじ事を仁くんも考えてたなんて……



嬉しくて、愛しくて



「まい?!なんでまた泣いてんの??」



また泣いてるあたしを見てびっくりしている仁くん。



「あたしもね、仁くんがあたしとおんなじ高校生だったらって思ってたの。でも、そんな自分があまりにも幼く思えて…。」


それを聞いた仁くんはあたしの頭をぐしゃぐしゃと撫でて



「俺だってまいと一緒に居たいから、それくらい思うよ。俺は、まいが考えてる事もっと知りたい。もっとまいの気持ちを俺に聞かせて??」



仁くん………



あたし仁くんが好きだからこそ、言えないんだ。



仁くんは仕事もあるから、負担になりたくなくて。



でも、これからは仁くんにあたしの気持ちを伝えれるように…


「まいはわがまま言わないし、あんまり自分の気持ち言わないから時々不安になるんだよ。」


さらにあたしを強く抱きしめて言った仁くん。



仁くんはあたしにいつも気持ちを伝えてくれるから、安心するし幸せだって思える。



もし、仁くんが何にも言ってくれなかったら??



あたしは不安でいっぱいだと思う…。



「ごめんね仁くん…。あたし、仁くんの負担になりたくなかったの。でも、違ったんだね。」


もっと素直にあたしを出そう。


仁くんの前でま、ありのままの自分で居よう…。






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