♯゜+姫+゜♯
「死にたいなんて言っちゃだめでしょ?」
百合が夢をなぐさめている。
「夢、携帯貸せ。」
俺は夢の携帯を借りて、ベランダに出る。
プルルルルルル。
『もしもし。』
「もしもし、知稀だけど。」
『知稀・・・』
真はめちゃくちゃ暗い声だった。
「夢が泣いてる理由は?」
『知稀・・・俺、どうしたらいいんだろ。』
「何かあったのか?」
『実はさぁ、夢学校でいじめられてるんだ。俺がいない間に。仕事とかで抜けるからさぁ、その時にいじめられてるみたいで。俺はそれを翔から聞いたんだ。夢に聞いてもしらばっくれるし・・・で、俺はいじめてるやつに やめてくれ、俺が何でも言う事聞くから。 って言ったら、 夢と別れて私と付き合ってくれたらやめてあげる。 って言われたから、夢救うにはこれしかないって思って。」