2人の関係~私と執事~
そう聞くと、司はベッドに座って、少し悲しそうな顔で俯いた。




「関係ねぇよ...。」



「教えてよ...」



私は司の隣に座って、顔をのぞきこんだ。



司の大きな瞳からは、大きな雫がこぼれていた。



「...司?...司!!」



爽やかな嘘の司の姿ではなく、少し乱暴な本当の司の姿でもなかった。



ただ大きな瞳が揺れていた。


こんな時でも私は新しい司の姿に驚きと喜びを感じてしまった。
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