2人の関係~私と執事~
「友達...だよ。」



「友達?」



「ああ。俺の唯一の友達。」



そう言った時の司は何かを決心したかのようだった。



大きな瞳はもう揺れることはなくて、力強く前を向いていた。



「昔から...本当の友達なんていなかった。...俺の周りには少し金持ちな家で育ったからって、ませたガキばっかだった。そんな奴等は俺に媚を売るような態度しかしなかったし。」



だから友達なんていなかった。



司はそう言った。
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