2人の関係~私と執事~
「司...?」


「准もよっぽど瑠依のことが気になるんだね。」


「何言ってんの~?やめてよ~!!」


司が真剣な瞳で見るから何もかもを見透かされている気分だった。


だから私は笑い気味にごまかそうとした。


「瑠依...准のこと...好きなんだろ?」


なんで...司は私の気持ちが分かるんだろう...。なんで見透かされているんだろう...。



「なんで...」


「分かるに決まってんじゃん。ずっと瑠依のこと見てれば分かるよ。」


「司...。」



司の真剣な瞳からはもう逃れられなくて、ごまかすことももうできなかった。



「私は...私は...」司が好き。そう言えたらどれだけいいだろう...そう思うしかできなかった。
< 206 / 244 >

この作品をシェア

pagetop