2人の関係~私と執事~
「返事は今はいいよ。迷ってるんだろ?自分に素直になっていいから。」



そう言って、いつのまにか1周していた観覧車の中を、司は出て行った。



私もぼーっとしていたんだけど、係員の人に笑顔で促され、外に出た。



司はスタスタ一人で歩いていて、私は司の元へ走ろうと思った。



そう思い、走った時...准に手を掴まれた。



「准...」



「瑠依様...す...すいません。つい...。」



そう言って准は俯く。



そんな顔しないでってば...。



「迎えに来てくれっ...ひゃっ...」



迎えに来てくれたの?そう言おうと思ったのに、私は准に抱き寄せられた。
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