2人の関係~私と執事~
司に気持ちを言って付き合い始めたあの後、部屋に戻って准にも報告した。



「司と付き合うことになったの。今日観覧車の時に告白されたんだぁ♪准も見てたでしょ?」



少し意地悪にそう言う。


でも私の中にあるこの変な予感を消してしまいたかった。


あの言葉の続きが...告白だったんじゃないかっていう変な予感。



だけどその予感が消えないのは准が悲しい顔をしたから。


「そうなんですか...。よかったですね。応援していますよ。」


そう言った准。



...作り笑いなんかしないで...。



私はもう何もしてあげられないから...。



司を裏切る事なんて...できるはずがないから...。



私は司を選んだんだもん...。
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