真夜中の向日葵
僕も息抜きで何か雑誌でも買おうかなぁ。
雑誌コーナーをウロウロしてみるけれど、これと言って興味が持てるような雑誌はなかった。
何も買わずに店を出るのも気が引けたので、僕はジュースを1本手にとってレジへと向かった。
「晶、10円持ってないかぁ?」
レジで会計していた幸喜がサイフを探りながら聞いてくる。
「あー、たぶん」
サイフから10円取り出すと、僕は幸喜に渡した。
店員から紙袋に入れられたマンガを受け取ると、幸喜は「外で待ってるから」と言って先に店を出た。
「125円です」
ぶっきらぼうに値段を告げる男の店員に僕はぴったり125円渡す。